福岡県の現地情報

豊穣、大漁を願う祭り、玉取祭

新春の福岡県では奇妙なお祭りが行われています。

それは褌の男達が一つの玉を取り合うというお祭りで、『玉取祭』というお祭りの一環です。

そしてこの玉を取り合う行為は、通称『玉せせり』と言い、褌姿の男達が『陽玉』という木製の玉を奪い合い、一年の吉兆を占うという行事で、『長崎くんち』、『八代妙見祭』と並び、『九州三大祭り』と言われています。

玉せせりは、毎年一月の三日に国の重要文化財である、筑前一ノ宮の『筥崎宮』にて行われます。

『競り子』と言われる褌男達が木製の『陽玉』と『陰玉』という二つの玉の内、陽玉だけを奪い合うというものです。

陽玉は『雄玉』、陰玉は『雌玉』と言われ、陽玉の方が若干小さい様です。

この二つの玉は一度洗い清められ、それから競り子へと陽玉だけが渡されます。

小さいとはいえど、陽玉の重さは、約八キロ。

それを寒い中で奪い合うというのですから大変です。

陽玉に触れ、頭上に翳すとご利益があるそうで、男達はそのご利益を求めて陽玉を奪い合います。

また、玉を奪い合う男達は『陸組』と『浜組』に分かれており、どちらかが楼門で待つ神職に陽玉を手渡し、その神職が、陽玉と陰玉に両方を揃え、奉納すれば終了となります。

最後に神職に陽玉を渡したのが、『陸組』ならば豊作に、『浜組』ならば、大漁に恵まれるそうです。

どちらに転んでも、良いって訳ですね。

このお祭り、奇祭と言われているだけあって、その熱気と雰囲気から、異様な印象を受けます。

ですが、悪い意味ではなく、いい意味での異様なので、ご安心を。

でも、流石に一月に褌姿の人達を見るとなると、こちらまで寒くなりそうですね。

裸と言えど、かなり人間が密集するので寒くはないのでしょうか?

それでも男気が無ければ出来ないお祭りでしょう。

ちなみにこのお祭りには男児も参加するみたいですよ。
 
奇祭と言えど内実的には豊作、大漁を願った、至って真面目なお祭りです。

参加は出来ないでしょうが、見学は出来るので、時期を合わせて見に行くのもいいかも知れませんね。

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