広島県の現地情報

平和を伝える

広島県では、毎年八月の六日に『平和記念式典』が執り行われます。

これは広島に投下された原子爆弾によって命を落とした方の霊を慰めると共に、世界の恒久的平和を願うという行事です。

1947年に『広島平和祭』として催されたのが発端となっています。

この平和祭では、式典以外にも盆踊りや、仮装行列も行われ、広島市民に大きな希望を与えました。

アメリカの雑誌『ライフ』でも取り上げられた程です。

また1971年には佐藤栄作氏が、日本の首相として、初めて式典に参加しました。

しかし、年々被爆者の方の高齢化が進み、その実情を知る者や、式典自体に興味が無いという若者も居るそうです。

年月と共に、悲劇も風化していっているかと思うと、遣り切れないですね。

この式典の趣旨は、原子爆弾を投下したアメリカに対する反米的なものではなく、むしろ世界の恒久的平和を願った、ポジティブなものだとしています。

原爆を実際に投下されたからこそ、その痛みを世界に訴える式典であり、今後も世界的に原子爆弾が使われる事が無いように願う平和の式典なのです。

式典には、広島市長、及び、被爆者の方、そのご家族、広島市民が参加します。

式典内では、しきりに核兵器の廃絶と、世界の平和が訴えられ、その様子は世界へと放映されます。

原爆が投下された日時、八時十五分には平和の鐘やサイレンを鳴らし、式典会場以外の多くの場所で一分間の黙祷が行われます。

その後、広島市長による平和宣言、子供による平和の誓いを行うのが例年通りの進行です。

人の記憶は次第に風化していくものです。

それがどんなに悲惨な記憶であったとしても、劣化する事は避けられないのでしょう。

問題はそれをどう語り伝えていく事だと思います。

次の時代の人間が再び同じ過ちを犯さない為にも、恨みではなく、平和を訴える事によって未来へと警告しているのでしょう。

平和の心を忘れず、このような戦争の現実を伝える行事を、これからも受け継いでいきたいものですね。

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