兵庫県の現地情報

鬼を払う

二月の行事と言えば、節分、節分と言えば鬼と恵方巻きと豆まきですよね。

そんな節分ですが、兵庫県では一風変わった節分――――否、正しくは節分ではない行事が二月に行われます。

それは『追儺式』(ついなしき)というもので、手っ取り早く言えば、鬼を追いかけます。

鬼を追いかけるのは、方相氏という役人の役で、面白い事に、この方相氏、後の時代には追いかけられる側、つまり鬼の役になってしまうのです。

これは実際に存在していた方相氏の権力の高まりによるもので、それを懸念し、穢れを払う筈の方相氏に逆に穢れを負わせたそうです。

追う側が追われる側になる――――これ、どこかで聞いた事がありませんか?

鬼ごっこに似てると思いませんか?

鬼が追って、鬼が捕まえた人物が次の鬼になる。

方相氏は捕まってこそいませんが、鬼となり、追う側となったという部分は共通しています。

あくまで個人的見解ですが、もしかしたら関係があるのかも知れませんね。

ちなみにこの追儺式、節分の原型となった行事であり、鬼を追い払うという部分が引き継がれています。

昔で言う鬼は、災厄や疫病を運ぶ悪しき者という扱いだったのですが、歴史と共に鬼に対する見方も変わり、害の無い良鬼と、害のある、疫鬼(儺)に分かれ、良鬼が疫鬼を退治するという形になりました。

疫鬼は『儺』(な)とも言い、これを追い払う事から、『追儺式』という名称になりました。

他にも『鬼遣』(おにやらい)とも呼んだりします。

この『追儺式』の起源ですが、中国から伝わり、日本では、七百六年、文武天皇が在位していた時に、疫病が流行り、それを鎮める為に宮中で大晦日に行われたのが始まりだとされています。

その後、地方によって変化を遂げ、様々な形態となり、現在に至っています。

基本的には節分に合わせた二月に行われる事が多い行事なので、もし見たいのならば、節分の時期に合わせて見に行くと良いでしょう。

タイトルとURLをコピーしました