茨城県の現地情報

2010年に無形民俗文化財に指定

茨城県龍ヶ崎市の八坂神社では、七月下旬に三日間催される八坂神社祇園祭の最終日に、『龍ヶ崎の撞舞』という行事が執り行われます。

これは、龍ヶ崎市内の撞舞通りに設けられた八坂神社仮宮前で行われる神事で、雨乞い、五穀豊穣、無病息災などを祈願するそうです。

また、1999年には、茨城県の選択無形民俗文化財に選ばれ、2010年には無形民俗文化財に指定されました。

この『龍ヶ崎の撞舞』は、『つく柱』という約十五メートル程の丸柱に、『舞男』という舞の演じ手が登ります。

つく柱には、先端に横木を付け、その上に円座を載せているもので、舞い手は唐草模様の筒袖襦袢に裁着袴の衣装と、雨蛙を模した被り物をかぶって、囃子に合わせながら、曲芸を演じつつ柱を登るのです。

頂上に到着した舞い手は、円座の上に立ち、四方に矢を放ちます。

その後は、逆立ちをしたり仰向けに寝たりして、つく柱に張られた白綱に移って様々な曲芸を披露します。

最後に頭を下にして斜めに張った縄を滑り降りて終了となります。

面白い事に、これと似通った行事が千葉県にも存在するのです。

それは『野田のつく舞』というもので、同じく長い柱に登り、その上で曲芸を披露するというものです。

更に、龍ヶ崎の撞舞と同様に、雨乞いの意味があり、同じく、雨蛙の被り物(野田のつく舞の方は仮面)を被るのです。

どうですか?似ていますでしょう?長い柱に、雨乞い、そして雨蛙の被り物――――偶然にしても似ていると思います。

もしかしたら、どこかで伝わってきたのかも……。

ちなみに野田のつく舞の始まりは、旱魃の影響から、雨乞いの為に舞を奉納したというのが最初なのですが、こちらの龍ヶ崎の撞舞は、古代中国の民俗芸能が日本に伝わり、それと五穀豊穣や雨乞いなどの祭事と結び付いたという説があります。

つまり起源は違う可能性もあるのです。

面白いですよね。

違う土地の違う風習がそっくりだなんて。
 
この行事、気になるようでしたら、『野田のつく舞』も併せてご覧になるといいでしょう。

もしかしたら、今まで誰も気付かなかった事に貴方が気付くかも知れませんよ。

タイトルとURLをコピーしました