岩手県の現地情報

幻燈の温かさを感じて

岩手県出身の著名な人物と聞いて、貴方はどんな人を思い浮かべるでしょうか。

岩手県花巻市桜町では、毎年、九月の二十一日に、かの有名な童話作家、宮沢賢治氏の命日を記念して、『賢治祭』という催しが開かれます。

例年、献花、宮沢賢治氏の詩の朗読、歌の合唱、野外劇が行われ、かがり火を囲んで賢治氏について語る座談会などが行われます。

私も宮沢賢治氏の作品が大好きです。

にわかファンですが、あの独特な優しくも怪しい世界が好きなのです。

今でも母親に買ってもらった『注文の多い料理店』の内容を覚えています。

また、『雪渡り』というお話も好きでした。

宮沢賢治氏の作風の一つとして『イーハトーブ』という架空の地を舞台にするというものがあります。

このイーハトーブというのは、岩手をモデルにした架空の土地で、賢治氏の作品に頻繁に地名として登場します。

私も子供ながらに『イーハトーブってどこ?』と首を傾げたものです。

でも、不思議な事に読んでいる内に自然と慣れて、受け入れてしまうのです。

これが賢治氏の凄い所でしょう。

訳が分からなくても相手を物語の渦の中に引き込んでしまうのです。

いえ、どちらかと言えば進んで飛び込んでいくのでしょうか。

それだけの魅力が賢治氏の作品にはあるのです。

『やまなし』などが良い例でしょう。

あのお話では、『クラムボン』という謎の生物?物体?が登場します。

それが何なのかは未だに不明ですが、それすらも受け入れてしまえるのです。

正に幻想的そのものの作風です。

賢治氏の作品は、彼が世を去ってからも広がり続け、その勢いを弱める事はありません。

去年公開された映画『グスコーブドリの伝記』。

これも賢治氏の作品です。

少々改変されていますが、賢治氏の作品に触れる良い機会になるでしょう。

また、ダウンロードのゲームなのですが(フリーゲームと言われる無料のゲームです)、これにもグスコーブドリの伝記を再現したものがあります。

これは、上記の映画よりも、より忠実に再現しており、ファンとしては非常に楽しめる作品です。

探せば見付かると思いますので、是非探してみて下さい。絶対に満足する筈です。

賢治氏の作品はどこまでも優しく、それでいて少し悲しげです。

それは彼が短命であった事にも起因しているのでしょうか?

儚い作風と言ってしまえばそれまでですが、彼の作品はそれだけでは割り切れない、もっと深いものがあるように感じます。無論私にはさっぱりですが……。

私も物書きの端くれとしてそんな賢治氏を尊敬していますし、目標でもあります。

しかして彼の作り出した幻燈世界は到底真似の出来るものではありません。

あの世界は唯一無二の宝物なのです。

そんな綺麗な世界に触れる機会として、『賢治祭』に足を運ぶのも良いでしょう。

いいえ、もし足が進まなくても賢治氏の作品を読むだけで、その美しい世界観の一端を垣間見る事が出来る筈です。

『賢治祭』は岩手県花巻市にて行われます。

私個人としましても、是非行ってみたい。というか行きたいです。

きっと愉しい幻燈が見えますよ。

タイトルとURLをコピーしました