香川県の現地情報

桜の季節が終わる頃に

香川県、宇佐神社では、毎年桜の散る頃――――四月に、『鎮花祭』(ちんかさい)又は、(はなしずめのまつり)という神事が行われます。

昔は桜の終わる頃になると、決まって疫病が流行っていて、これは疫神が活発に活動する事によるものと考えられてきました。

花鎮祭は、そんな疫神を鎮め、疫病から身を守るという意味合いで行われている行事です。

主に神社の参道から、神社前方に広がる亀島にまでを華やかな行列が進みます。

桜の散り際の神事なので、桜そのものは見るに乏しいですが、散り際だからこその美しさも感じられる、そんな催しなのです。

鎮花祭の進行

鎮花祭は、宇佐神社、境内の随身門前で降神の儀を行い、始まります。

御幣(二本の紙垂を木の串に挟んだもの。宮司さんがよく手に持って振っているアレです)を載せた花神輿と着飾った行列が、桜並木の参道を進み、神社前方の亀島にある、『御旅所』(おたびしょ。

巡幸の途中の休憩地、又は宿泊地)へと進みます。

御旅所に到着した後、源平武者が宇佐神社に齎した宝刀、『蛇切丸』を奉納し、舞姫による舞などが披露されます。

そして儀式の終了となります。

鎮花祭の見所は、何よりも参道から亀島の御旅所までの行列でしょう。

平安貴族のような格好をした、行列が散り際の桜が誇る参道を闊歩する様は、圧巻の一言です。

多くの人々が、少年武者、源平武者、花咲爺、舞姫などに扮しているので、見ていて飽きる事は無いでしょう。

散りかけの桜の景観も相まって、どこかしっとりとした切なさの漂う行事となっています。

御旅所で行われる舞なども、正に『雅』という言葉のよく似合う、古式ゆかしい雰囲気を醸し出しており、神事が行われるその場だけがタイムスリップしたかのような感覚にすら襲われるでしょう。

鎮花祭りは、香川県の長尾名、宇佐神社にて、四月の初頭に行われます。

もし機会があれば、厳かな春の終わりを感じに、行ってみては如何でしょうか?

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