熊本県の現地情報

春の息吹を。人吉梅祭り

寒い日が続きますね。

手は悴むし、外に出れば冷たい空気が顔を撫でます。

こんな感じでは、春の訪れなんてずっと先にも思えますが、そんな事も無いでしょう。

熊本県の人吉市では、春の訪れの象徴である『梅』に因んだお祭りが開催されます。

その名も『人吉梅祭り』と言います。

人吉市、大畑麓町の『人吉梅園』は、梅の木の本数が四千六百本を数える、全国でも有数の梅園です。

また、梅は熊本県に縁のある戦国大名、相良氏の家紋でもあり、現在でも親しまれている花でもあります。

相良氏は、鎌倉時代の活躍した武家であり、最初は平家側でしたが、後に源氏に仕えるようになります。

後に戦国大名となり、『明』との貿易により栄えますが、島津氏の侵攻により、一族は滅亡しかけてしまいました。

しかし、相良頼房が、家臣の犬童頼安や深水長智らの補佐を受けて活躍し、豊臣秀吉にも力を認められるようになりました。

その結果、藩としての存続を許されました。

関が原の戦いの後も、徳川家康により所領を認められました。

それから明治維新に至るまで、八百年以上も領地替えされる事も無く、続いたという珍しいお家です。

そんな人吉梅園で催される、人吉梅祭りですが、地元の郷土料理や、梅酒などが振舞われるそうです。

更に、郷土芸能の披露や、特産品の展示販売なども行われ、梅を見るだけではない楽しみも味わえます。

梅の匂いや、淡く、雪にも似た色彩を見ながら、美味しいものを食べる――――中々に風情のある趣だと思います。

三月になってしまうと、梅もまばらになり、桜に取って代わられてしまうので、今の内に見に行くのが良いでしょう。

薄紅色の花を見つつ、お酒を嗜むもよし、美味しい食事を楽しむのもよしです。

短い間しか見る事の出来ない梅、是非この機会に。

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