長野県の現地情報

敵に飴を送る

長野県松本市では、年の初めに飴などが大売出しされるイベント『松本あめ市』が開かれます。

この松本あめ市は、元は塩市と呼ばれていました。

何故塩市と呼ばれていたかというと、甲斐の武田信玄と、越後の上杉謙信が争っていた際、上杉謙信と同じく、武田信玄と争っていた駿河の今川氏真が武田信玄の領地に塩を供給する事を中止するという事が起きました。

砂糖は無くてもどうにかなりますが、塩が無いとなると流石の武田信玄も困ってしまいます。

そんな折、敵である筈の上杉謙信が越後から信濃を経由し、塩を送ったとの出来事があったのです。

義に厚い謙信ならではの行為であり、武田信玄との奇妙なライバル関係が無ければ起こり得なかった事でしょう。

この故事を記念して『松本塩市』は開かれ、時代の移り変わりと共に『松本あめ市』へと変化していきました。

何と戦国時代から続く息の長いイベントなのです。

また、松本市の商店街では最大級の催しでもあります。

一時期は衰退していたそうなのですが、街を挙げての努力の結果、活気を取り戻す事に成功しました。

『松本あめ市』はその名の通り、全国からも多くの飴が集まり、祭りを彩っています。

甘酒なども振舞われ、街は正に祭りの色で一色に染まります。

祭中に行われる飴の博覧会では、その全国から集まった飴を購入する事も出来ます。

見ても楽しいですし、食べても――――いや、舐めても美味しいという事ですね。

集まる飴は、伝統的なものから、比較的新しいドロップのようなものまで様々です。

ご自分でよく見て選ばれるのが宜しいでしょう。

敵に塩を送るという故事から始まった『松本塩市』。

更にそれは時代の流れと共に変化していき、いつしか『松本あめ市』へと変化していきました。

更に、かつては賑やかだったあめ市が衰退していくのを防ぐ為に、祭りの内容も変化していきました。

時代と共に変化を見せる『松本あめ市』、貴方も一度ご覧になっては如何でしょうか?

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