大分県の現地情報

千年を超える伝統行事

来る二月十六日に、大分県豊後高田市、長岩屋にて、五穀豊穣と無病息災を願う行事、『天念寺 修正鬼会』(てんねんじしゅうじょうおにえ)が開催されます。

修正鬼会とは、大分県国東半島一帯にある寺院群、六郷満山で行われる伝統行事で、何と千年以上前から行われています。

修正鬼会は、現在、『天念寺』、『成仏寺』、『岩戸寺』の三つの寺院でのみ催され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

また、天念寺を除く、成仏寺と岩戸寺では交代で開催されているのも特徴の一つです。

修正鬼会は、先述の通り、五穀豊穣、国家安泰、無病息災などを願う行事であり、西暦七百二十年頃に、京都で催されたのが始まりだと言われています。

具体的に、どんな行事かと言えば、盛装をした僧侶達が天念寺の講堂に集まり、勤行(読経などをする)を始めます。

それから寺内の、『川中不動』という場所の周辺に松明が灯されるのです。

丁度この松明が灯される儀式が行われるのは夕暮れなので、火の緋色と、夕焼けの空が入り混じった幻想的な光景を見る事が出来ます。
 
その後、松明を灯した、『タイレシ』と呼ばれる男衆と、鬼役の方達が天念寺の前を流れる長岩屋川に入り、身を清める、『垢離』(こうり)という儀式を行います。

垢離が終わると、大松明に火が灯され、講堂前にて、三々九度の法による、『献灯の儀』が行われます。

これは大松明を三回左右に、そしてもう三回上下に振る所作をします。

そして二十時頃には講堂内で、読経が始まり、夜の勤行が行われ、香水棒というものを捧げて舞う、『香水棒の舞』や『四方固め』と言われる、四方に結界を張る儀式などが行われます。

これが終わると、二名の僧が『鈴鬼』に扮し、舞を踊り、赤鬼(厄払い鬼)と黒鬼(荒鬼)を招きます。

二体の鬼は堂内にて、大暴れをします。

最後に、参拝者が鬼に肩や背中を叩いて貰い、無病息災の『加持祈祷』を受け、餅まきをし、終了となります。

この修正鬼会、国の重要無形民俗文化財に指定されているだけあって、中々に見ごたえのあるものになっています。

長い歴史の中で育まれた伝統行事を見るのはとても有意義ですし、貴重なものを見る事が出来る良い機会です、是非見に行きたい行事ですね。

期間は限られているので、ご覧になりたい方はお早めに。

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