富山県の現地情報

可憐な踊り子達

九月の富山県富山市、八尾町では、越中おわら節の哀愁漂う旋律に乗り、町の道中で無言の踊り手達が華麗な舞を踊る様を見る事が出来ます。

これは『おわら風の盆』という行事であり、富山県を代表するお祭りです。

艶やかであり、優雅な女踊り、勇壮な男踊りの二種類を見る事が可能で、三日間に渡って行われます。その間の町の中は大変な賑わいを見せるそうです。

『おわら風の盆』という名称についてなのですが、八尾町という場所は昔から強い風の吹く土地柄であり、それが弊害を齎してきました。

それを鎮める為にと、山間の地方では風神を祀る『風の宮』という宮や祠が建てられていました。

更に、おわら風の盆が行われる九月の一日は、旧暦で言う、八月朔日(ついたち)であり、この時期が丁度台風のシーズンと被る為、全国的にも風の厄日とされてきました。

これを鎮める意味で、この九月の一日という時期に風を鎮め奉る、『おわら風の盆』が行われるようになったのです。

さて、この『おわら風の盆』の、『おわら』という部分ですが、これは先述の『越中おわら節』に由来しています。

おわら節の起源は諸説あり、『おわらい』という部分から、『大笑い』に関連付けされる説や、『大藁』というように、豊作祈願の意味合いで『おわら』になった説などがあります。

また、念仏踊りから発祥したという説もあるそうです。

こういう事を鑑みてみれば、これらが複合して『おわら』という単語になったという可能性もありますね。

いずれも憶測の域を出ませんが、色々と自分で調べてみるのも良いかも知れません。
 
『おわら風の盆』は完全には観光向けの行事とは言えませんが、それでもどことなくしっとりとした雰囲気の調べに合わせて踊られる、女舞と男舞は一見の価値があるでしょう。

八尾町の住民達の飾らぬ精神を垣間見る良い機会だとも思います。そして、歴史を肌身に感じる絶好の機会でもあるのではないでしょうか?

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