山梨県の現地情報

水の神を祀る

山梨県の西湖では、毎年、八月二日には、水の神『豊玉姫命』を祀るお祭り、『西湖竜宮祭』が豊玉姫命を祀ろう神社、竜宮神社で行われます。

この祭りの際には、灯篭流しや、花火なども打ち上げられ、夜の闇に幻想的な光の華を添えます。

この豊玉姫命ですが、海の神様、綿津見(わたつみ)神の娘です。

彼女は、火遠理命(ほおりのみこと)こと山幸彦と結婚して、鵜茅不合葺命(うがやふきあえず)を生みます。

しかし、出産の際に、彼女が龍の姿になったのを、夫の火遠理命が見てしまい、彼女は親である面津見神の国へと帰ってしまいます。

子である鵜茅不合葺命は、豊玉姫命の妹、玉依姫神に養育され、後に彼女との間に神倭伊波禮毘古命(かむやまといわれひこのみこと)こと、神武天皇を子供として授かります。

神武天皇と言えば、八咫烏(やたがらす)に纏わる話で有名ですね。

道に迷う神武天皇に天照大御神が八咫烏を遣わし、道案内をさせたという話です。

八咫烏は、日本の様々なマーク、例えば日本サッカー協会のマークにも使用されています。

そんな神武天皇の叔母?に当たる豊玉姫命ですが、一説には勾玉の一大産地である出雲出身の姫であったという説もあります。

龍に変化した豊玉姫命を夫が見てしまい、彼女が自分の世界に帰ってしまうという出来事は、実は他の神話などにも見られる現象で、『見るなのタブー』と言います。

見るなのタブーとは、見てはならないと言い遣わされたものを見てしまったばかりに、見た人物に不幸や悲劇が襲い掛かるという類型パターンの事です。

日本では鶴の恩返しなどがそれに該当するのではないでしょうか?

あれは恩返しに来た鶴の正体をうっかり見てしまったばかりに鶴が飛び去ってしまうというお話です。

これ以外にも日本の昔話などでは、この、見るなのタブーが多く使われていると、私は思っています。

特に妖怪絡みの話はかなり、このパターンが多いのではないでしょうか?
 
こういう神話の道筋を辿っていると、ふとした瞬間に類似したものが思い浮かんだりします。

矢張り、どこかで繋がっているのだと、そう実感させられるのです。

貴方も豊玉姫命の縁の神社を訪れる事で、何かしらの符号が自分の中に結晶化するかも知れません。

それでなくとも夜の花火は綺麗ですから、訪れてみると宜しいでしょう。

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